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[サステナビリティ紀行] パートナーシップでSDGs企画を考える in 清里ミーティング2017
2017/11/28


山梨県清里で行われた「清里ミーティング2017」(日本環境教育フォーラム主催)において、環境パートナーシップ会議(EPC)が実施したSDGsのワークショップについて、担当の藤本亜子、村尾幸太に聞きました(回答は村尾)。

清里ミーティングとはどんな会合ですか。SDGsがメインテーマだったそうですが、様子はいかがでしたか。


全体会でSDGsを知っているか
GCP(グー・チョキ・パー)で確認

清里ミーティングは、1987年に「自然体験を通した環境教育」の実践者の交流の場として始まり、今年で31回目となる歴史のある会合です。今年のテーマは、「組織・活動を変革する17の視点~SDGsでつくる私のアクション」で、参加者一人ひとりが主役となり、自分の立場や世代といった視点からSDGsを理解し、議論し、共有することで、各自の活動がさらに成長するよう学び合いました。

SDGsワークショップの概要を教えてください。

EPCは、「パートナーシップでつくる『キヨサト』SDGs企画」と題したワークショップを行いました。このワークショップは、SDGsの17目標の相互の関連性に焦点を当て、課題解決するためには、様々な立場の人が知恵や情報、資源を持ち寄り、力を合わせる “パートナーシップ” の必要性を認識することを目標としています。


ワークショップの様子

グループワークでは、参加者の皆さんが社会問題を抱える架空の町「キヨサト」の住民(当事者)となって、(1)自分が住む地域の課題とその要因の認識を共有し、(2)その要因を解決することが、同時にSDGsのどのGoalに結びつくか考え、(3)何を実現したいのか明確化して、課題解決に向けた企画を考えました。さらに、(4)実際のパートナーシップで環境教育に取組む事例をヒントとして紹介し、(5)パートナーシップの視点で企画の見直しを図りました。

ワークショップではパートナーシップの重要性についてどのような意見がありましたか。

SDGsで企画を考えていく中で、参加者の皆さんから「頼み易い人に頼んでしまうと、広がりが生まれない」といった意見や、「行き詰ったときにパートナーシップの視点があると、1人で悩まなくてもよい」といったパートナーシップで取り組むことのメリットや気付きをお聞きしました。

このワークショップを通じて、パートナーシップの重要性を意識することで、参加者の皆さん自身が日ごろからパートナーシップを実践していることに気付いていただけました。なぜSDGsにパートナーシップが必要なのか、こうした問いを単に知識として理解するだけでなく、参加者の皆さんが体感できるワークショップであればと思います。

村尾幸太(むらおこうた)
東京都足立区出身。拓殖大学政経学部(経済学士)、明治大学大学院法学研究科(法学修士)修了。NPO法人内モンゴル沙漠化防止緑林の会事務、明治大学法学部ティーチングアシスタント、環境創生科学研究所臨時研究員を経て、現在は一般社団法人環境パートナーシップ会議に勤務。