[開催報告]SDGsビジネスセミナー「SDGsとサスティナブルな暮らし~実践と普及に向けて~」
2017/08/1
SDGsビジネスセミナー
「第2回オーガニックライフスタイルEXPO」において行われたこのセミナーでは、企業や国連などの関係するステークホルダーからの取組や考え方など、先進情報を紹介いただき、サスティナブルな商品の流通や市民の消費行動がどのように、私たちが望むくらしやすい社会づくりに貢献できるかを考える機会となりました。(参加者約100名)
開催概要
○日 時:7月28日(金)14:30~16:30
○場 所:東京国際フォーラムD7ホール
○主 催:(一社)環境パートナーシップ会議(EPC)
○共 催:(一社)オーガニックフォーラムジャパン
○協 力:(株)オルタナ
○助 成:地球環境基金
プログラム
1)各ステークホルダーからのプレゼンテーションとコメント
スピーカー
○国際機関:国連広報センター(UNIC) 所長 根本かおる氏
「SDGs:一人ひとりが世界を変革するチェンジメーカー!」
○政府:環境省地球環境局国際連携課 環境専門調査員 松藤佑介氏
「環境省におけるSDGsの取組」>>>資料(PDF)
○企業:ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社ベン&ジェリーズ アシスタントブランドマネージャー 溝越えりか氏
「Ben&Jerry’s & Japan」>>>資料(PDF)
○消費者:サステナビリティ消費者会議 代表 古谷由紀子氏
「消費者団体の取組みとメッセージ」>>>資料(PDF)
コメンテータ―
(株)オルタナ 編集長 森 摂氏
(一社)オーガニックフォーラムジャパン 代表理事 徳江倫明氏
コーディネーター
(一社)環境パートナーシップ会議 副代表理事 星野智子
2)質疑応答
スピーカー、左から根本氏、松藤氏、溝越氏、古谷氏
内 容
コメンテーターの徳江氏(左)、森氏(中)
各スピーカーからのプレゼンテーション、各コメンテーターからのコメントの後、スピーカー、コメンテーターの双方が互いに意見交換を行いました。以下のような意見が聞かれました。
・SDGsが採択されて日本でも浸透してきている力を感じているが、理想と現実との乖離、希望と心配の両方を感じる。企業においては経営者の意識が変わることが非常に大事。
・オーガニックが広がればいいだけでなく、エシカル、フェアトレードなど様々な分野とパートナーシップをつくり、過去に取りこぼしてきたものに目を向けて取り組む必要がある。
・SDGsは先進国の国内課題も関わってくるのであるが、日本の企業の多くはSDGsとの関わりではまだ入口。変わりつつある実感はあるがもっと必要。
・省庁間連携が必要。既存の連携の取り組みを広げ、深めていく。
・SDGsをビジネスの根幹に置くことは、ビジネスのサステナビリティにも必要になってくる。若者の意識は意外と高く、そういう会社、ビジネスに関わりたいという者も増えている。
・情報公開、説明責任が企業の側に不足しており、消費者は選択できない。市民が主体となって取り組むことで変えていける。
・消費者に必要な情報が届いていない。もっと情報があれば、選択もできる。
・SDGsに取り組まないと会社が社会の変化についていけなくなるリスクがある。処罰はなくソフトローではあるが、存続に関わる課題。
・私たちのライフスタイルともすべて関係している。いろいろな分野とパートナーシップを創りながら消費行動の事例を見せていく。
・SDGsで整理されたテーマは、それぞれ人が結びつくきっかけにもなる。これから推進していきたい。