[開催報告]SDGs岡山学習会「NPO/NGOによるSDGsネットワークおかやま設立総会」
2019/02/13
各地でSDGs達成に向けての動きが進みつつあります。今回は、ESD推進でも熱心に取り組んでいる岡山において、さまざまな活動をしているNPOの皆さんがSDGs達成のためのネットワーク団体を設立するというタイミングに合わせて、学習会を共催いたしました。豪雨災害のために開催が遅延しましたが、無事開催することができました。
開催概要
○日 時:2018年12月20日(木) 18:30~21:00
○場 所:ゆうあいセンター(岡山県岡山市)
○主 催:環境パートナーシップ会議/SDGsネットワークおかやま設立準備会
○共 催:NPO法人岡山NPOセンター、社会的責任向上のためのNPO/NGOネットワーク(NN ネット)
○協 力:SDGs市民社会ネットワーク
○助 成:地球環境基金
プログラム
1)SDGsネットワークおかやま設立総会議事
2)来賓あいさつ
3)基調講演 星野智子 ((一社)環境パートナーシップ会議/(一社)SDGs市民社会ネットワーク)
「日本の地域におけるNPO/NGO によるSDGsネットワーク」設立の意義と可能性について
4)世話人による題提供(敬称略)
山上正道 (特定非営利活動法人 AMDA社会開発機構)
廣本悦子 (認定特非営利活動法人おかやまエネルギーの未来を考える会)
利根弥生 (特定非営利活動法人タブララサ)
西井葉子 (認定特非営利活動法人子どもシェルターモモ)
5)ワークショップ「SDGs達成のために私ちは岡山で何をすべきか」
ファシリテーター 石原達也 (特定非営利活動法人岡山 NPO センター)
内容
〇基調講演:
題名:日本の地域における「NPO/NGOによるSDGsネットワーク」設立の意義と可能性について
・自分たちを取り巻く社会課題は環境、教育、多文化共生、福祉など様々だが各課題は、個別にあるのではなく相関関係にあり、つながりがあるので、NPO同士も繋がって対応することが重要。
・地域NPO、広域NPO、国際NGOなどいろいろなタイプの市民活動があるが、それらが連携することが必要。
・国内外のNGOが連携し、現場に強いNPOとの連携ができれば、みなさんの声を届けるようにできる。普段からネットワークを形成することで、国連へも提言できる。
・ESDの10年も市民の声から国連に提言し、それがまた国内でも大事な活動として広まっている。
・パートナーシップ促進や、情報へのアクセス、ステークホルダーの参加を認めることも市民社会が言い続けていて、反映されるようになってきた。
・市民は多様な役割を持っている。(消費者、納税者、有権者、従業員、生活者etc.)
・みんなで解決するには学び合い、助け合いが必要。
〇世話人からの話題提供
1)AMDA社会開発機構 山上正道氏(目標3)
・非感染症疾患など先進国だけの病気だけでなく、途上国の問題でもある。
・支援や援助だけでなく、不健康な食事、運動不足喫煙、飲酒など生活習慣の改善も必要
・感染症エイズ結核マラリアなども関係する。
・血圧の測り方、塩分量などを考えた食事バランスを。
・
2)おかやまエネルギーの未来を考える会 廣本悦子氏(目標7)
・市民協働で11機のソーラー発電所を設置。倉敷市や西粟倉村でも設置した。
・自然エネルギーを進める理解を深めることも大切。
・岡山市の方に私たちの活動がESDと言っていただいた。
・荒廃した森林を活用してエネルギー利用を進めていく。
・間伐材の利用促進、薪ストーブへもの利用も進める。
〇2名の話を聞いた後に、各参加者アイデアを書き出すワークを行いました。
出された意見
・アプリの開発:健康状態をチェック。ポイントがもらえて、割引が受けられる。
・ネットでの健康指導
・開発途上国でのネット普及支援
・自然エネルギーの普及、森林環境税などの導入、バイオマスなどの材木の循環市地域にお金が落ちる仕組みが必要。
3)タブララサ 利根弥生氏(目標12)
・つくる責任つかう責任などに関わる
・結婚式場で出るキャンドルで子供達向けのワークショップをしている。
・ちょっとだけでもごみを減らしたという実感をもってもらう。
・リユース食器推進で障害者の事業所での洗浄をしてもらっている。
4)子どもシェルターモモ 西井葉子氏(目標16)
・虐待を受けた子供の緊急避難場所 15歳以上の子ども対象。
・自立援助ホームも一軒家を借りて運営中。
・15歳から20歳の自立に向けた準備をしている。
・平和と公正を実現する取り組み。
〇ワークショップ
各参加者に17のゴールのアイコンと紙が配られ、話題提供から想定される、自分でもできることや今後取り組もうとしていることについて、考えたことを書き出し、周囲の人たちと共有しました。