サステナビリティCSOフォーラム

[サステナビリティ紀行]地域で活動するNPOとユースアクション~長野県NPOセンター小林達矢
2019/07/31

長野県はSDGs未来都市に選定され、また6月にはG20環境・エネルギー大臣会合が軽井沢町で開催されました。
持続可能な地域を創造するために、各地での取組みや若い人たちがどのようなアクションをしていけるか、注目していきたいと思います。
地域でユースの活動にかかわっている、長野県NPOセンターの小林達矢さんに、関連したお話を伺いました。

長野県は健康長寿や自然エネルギー推進などにも取り組んでいますが、市民活 動分野ではどうでしょうか。長野県における市民活動の特徴やSDGsへの関心や取り 組み状況を教えてください。

市民活動分野では、食品ロスをなくすとともに貧困問題を解決するフードドライブの活動や、エシカルショップマップづくりなどSDGsに関連した取り組みが盛んです。月に数回子どもたちが集うこどもカフェの取り組みも、視点を変えればクールシェアしており、夏場の電力量削減にもつながっています。その一方で長野県環境保全協会 調べによると、SDGsを知っている県民は、3.6%と全く知られていないのが現状です。より県民に知ってもらえるようなアクションをしていく必要があります。

ユースリーチの活動の取り組みについて教えください。

ユースリーチは、SDGs実現のためのアクションプランのことで、25歳未満の高大生が学校を超えて活動しています。
4月に行われたユースリーチのキックオフイベント には100名の高大生に参加してもらい、そのうち7割近くがSDGsを学校で教わっていました。またSDGs17のターゲットの中でも10番の人と国の不平等をなくすことや、1番の貧困をなくすことに特に関心を持っていました。6月以降、まちづくり・子育て・福祉・国際理解・環境保全の分野に分かれて、例えばベジタリアンのお店がわからないというニーズをもとにベジタリアンマップを作ったり、社会的マイノリティを抱えた方への偏見をなくすために相互理解の場をつくる取り組みを高大生が主体になって始めています。

6月22日に行われたタウンミーティング

環境エネルギー大臣会合の報告会で感じたこと

長野市で行われた報告会には、県内外からさまざまなセクターの方に参加してもらい、関心度の高さを感じました。環境市民プラットフォームとやまでは、今まで環境活動に関心のない層にもアプローチするために、富山のロックフェスでブースを出したり、デザインが素敵なSDGsBookの作成を実践されているところに可能性を感じました。 また環境省の方の「イノベーションの加速化による環境と成長の好循環」のお話に対して、中小企業を経営されている方から実際にどのように行動していけばいいかわからないという率直なコメントがあり、長野のローカル企業を巻き込む上で、外せない問いでもあると思っております。

ユース活動についてこれから取り込もうとしていること

ユースリーチの活動を通じて、高大生がいきいき成長し、活動場所である信州が好きだと思えることを目指していきたいと思っています。そのためには、地域の魅力を伝えつつ、若者を応援できるローカルヒーローや企業のゆるい繋がりが必要だと思います。その際に、分野を超えるための 共通言語がSDGsだと考えています。これまでのユースリーチでは、子育て・教育分野と 環境活動がコラボすることはありませんでしたが、連携できる部分はあると思っています。定期的にワークショップを行いつつ、さまざまな実践者にも入っていただき多様な意見をいただきながらローカルアクションを進めていきたいと思います。

特定非営利活動法人長野県NPOセンター 事務局次長 小林達矢
SDGs de 地方創生カードゲーム公認ファシリテーター
1992年、長野県長野市出身
日本大学法学部卒業後、2015年公益財団法人松下政経塾入塾
対話を通じた地域課題解決を研究
2018年4月より現職