SDGsメールマガジン ~ずっと続く未来へ~ Vol.16 2015.5.29
2015/05/29
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SDGsメールマガジン ~ずっと続く未来へ~ Vol.16 2015.5.29
サステナビリティCSOフォーラム/環境パートナーシップ会議(EPC)
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もくじ
【1】時事情報:国際生物多様性の日
【2】SDGs/Post2015年開発目標最新動向
ニューヨーク国連交渉報告(5月18日-22日:フォローアップと
レビュー)
【3】サステナビリティ紀行:
・「生物多様性条約・愛知ターゲット達成を目指す国内活動の推進」
IUCN日本委員会事務局道家哲平さん
・「田んぼから世界の開発課題とのつながりを考える」
ラムサールネットワーク日本 柏木実さん
【4】サステナビリティ最新ニュース・キーワード解説
ダイバーシティ&インクルージョン
【5】お知らせ・イベント紹介
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【1】国際生物多様性の日
5月22日に生物多様性条約が締結されたことから、国連総会によってこの
日が国際デーに制定されました。2015年のテーマは「持続可能な開発のた
めの生物多様性」。国連事務総長は「ポスト2015開発アジェンダ(SDGs)
は生物多様性を主流化し、経済や社会において生物多様性をどう利用し、
どう捉えるかを大きく変える機会」というメッセージを発表しました。
生物多様性事務局からも同様のメッセージが発表されています。生物多
様性条約事務局は、毎年この日に「グリーンウェイブ」と呼ばれる植樹
活動を呼びかけ、世界各地で植樹イベントが開催されています。
今年は、国際開発NGO「動く→動かす」が事務局となり推進している
「Action2015」でも生物多様性をテーマとしたイベントが開催されるな
ど、2015年らしい展開が見られました。
<関連記事>
・国際生物多様性の日 国連事務総長メッセージ
http://www.unic.or.jp/news_press/messages_speeches/sg/14169/
・グリーンウェイブ2015(国連生物多様性の10年日本委員会特設サイト)
http://greenwave.undb.jp
・湿地のグリーンウェイブ
http://www.ramnet-j.org/gw/index.html
・生物多様性情報ポータルサイト「生物多様性.com」を解説
http://econavi.eic.or.jp/news/detail/id/34626
【2】SDGs/Post2015年開発目標最新動向
ニューヨーク国連交渉報告(5月18日-22日:フォローアップとレビュー)
ニューヨーク国連本部にて「フォローアップとレビュー」についての政
府間交渉が5月18日-22日に開催されました。
会合の関連文書:
https://sustainabledevelopment.un.org/post2015/followupandreview
今回の会合では、Post2015開発課題のフォローアップ&レビューや目標と
指標、9月に開催されるPost2015サミットの議題と今後の進行について話
し合われました。
フォローアップとレビューに関しては、リオ+20を踏まえて設置された
HLPF(持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラム)が主要な役
割を担うことで、概ね合意がなされています。その方法については、
「参加型の」「包摂的な」「効果的な」「ユニバーサルな」「マルチス
テークホルダーによるフォーラムであるべき」などの意見が出されてい
ますが具体的実施方法については引き続き検討が必要な状況です。
各目標項目のフォローアップの体制については、既存の国際的仕組みと
の関連についてのマッピングが、国連事務局から提出されています。
https://sustainabledevelopment.un.org/content/documents/7186Short%20matrix%20-%2022.5.pdf
SDGsで合意された目標がどう実施されるのかをフォローし、見直すプロ
セスは非常に重要ですが、SDGsそのものには法的拘束力がないため、
既存の法的枠組みをいかした実施管理が必要です。HLPFは4年に一度、
国連総会で、それ以外の年には経済社会理事会で開催されることとな
っていますが、HLPFが今後どう機能していくかが注目されます。
目標や指標については、今回の会合前に共同ファシリテーターから21の
修正ターゲット案が提出されましたが、いかなる修正も受け入れないと
いう途上国側と、修正案に概ね賛成した先進国側とで意見がわかられま
した。
いずれにせよ、全体として、これまでのOWG(オープンワーキンググルー
プ)の議論を蒸し返すことは避けたいという雰囲気が共有されています。
9月に開催されるPost2015サミットでは、「貧困・飢餓の終焉」「不平等
・女性と少女のエンパワメントと、誰も取り残さないことへの対応」
「持続可能な経済成長・変革の醸成と持続可能な消費と生産の推進」
「地球の保護と気候変動の対処」「持続可能な開発の達成のための効果
的・説明責任を持った・包摂的な組織の構築」「再活性化されたグロー
バルパートナーシップの実施」(以上、仮約)の6つのテーマについて
話し合われることが決まりました。
また、5月20日には、メジャーグループ・ステークホルダーとのインタラ
クティブ・ダイアログ(双方向の対話の場)が開催され、市民社会の声
の反映の場も設けられました。
最終日、共同ファシリテーターからは、SDGsのゼロドラフトは6月1日頃
公開され、SDGsの最終文書には7月にアディス・アババで開催される第三
回開発資金会合会議(FfD3)の成果についても反映される見通しであると
の発言がありました。
今回の政府間交渉の概要については、IISDの以下サイトからご覧いただけます。
http://www.iisd.ca/post2015/in5/
<今後の交渉日程>
6月1日頃:SDGsゼロドラフト(草案)公表予定
6月22-25日(4日間):成果文書に関する加盟国間交渉
7月20-24日、27-31日(10日間):成果文書に関する加盟国間交渉
(関連情報)
OWG成果文書日本語仮訳
持続可能な開発目標に関するオープン・ワーキング・グループの提案
http://pub.iges.or.jp/modules/envirolib/upload/5436/attach/SDGs_OWG_outcome_document_IGES_translated_final.pdf
事務総長統合報告書(The Road to Dignity by 2030)日本語訳
「2030年、尊厳への道:貧困を終わらせ、全ての人々の生活を変革し、
地球を守る」
http://pub.iges.or.jp/modules/envirolib/view.php?docid=5541
国連のSDGs/Post2015関連サイト:
http://sustainabledevelopment.un.org/post2015
【3】サステナビリティ紀行
さまざまな立場から持続可能な社会の実現に向け活動する方々にサステナ
ビリティを考える上で大切な視点をお伺いするコーナーです。
・「生物多様性条約・愛知ターゲット達成を目指す国内活動の推進」
IUCN日本委員会事務局道家哲平さん
https://sus-cso.com/kiji/suskiko150527
・「田んぼから世界の開発課題とのつながりを考える」
ラムサールネットワーク日本 柏木実さん
https://sus-cso.com/kiji/suskiko150527-2
【4】サステナビリティ最新ニュース・キーワード解説
サステナビリティに関する最新のニュースやキーワードをご紹介します。
ダイバーシティ&インクルージョン(Diversity & Inclusion)
ダイバーシティ(Diversity)は「多様性」、とインクルージョン
(Inclusion)は「包摂」などと訳されます。ダイバーシティ&インクルー
ジョンとは、年齢、性別、国籍、価値観など、一人ひとりの違いや異なる
個性が尊重され、多様な人たちが対等に関わり合いながら一体化する社会
をつくることを目指すこと。SDGsの基盤となる「Leave No One Behind
(誰も取り残さない)」という考えにも、通じるものと言えるでしょう。
多様性を活かすことが組織の優位性を高めるとして、ビジネス界でも注目
が高まりつつあるこの概念。サステナブルな社会づくりの推進のキーワー
ドと言えそうです。
【5】お知らせ・イベント紹介
近日開催予定のイベント等の情報をお伝えします。
◯ 国連生物多様性の日公開シンポジウム:つなげよう、支えよう森里川海
・日時:5月30日(土)13時30分-16時30分
・会場:国連大学
・主催:国連大学サステナビリティ高等研究所/環境省/GEOC
・詳細:http://www.geoc.jp/news/26373.html
◯ 住民主体の小規模流域管理とコミュニティ開発〜インドの事例を通じて
・日時:6月2日(火)10時30分-16時30分
・会場:地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
・主催:NPO法人ムラの未来
・詳細:http://www.geoc.jp/event_seminar/seminar/detail1462
◯ サステナブル・シーフード・ウィーク ビジネスフォーラム
・日時:6月9日(火)13時-18時
・会場:パークハイアット東京
・主催:WWFジャパン
・詳細:http://www.wwf.or.jp/join/action/event/2015/06/post_216.html
◯ 水から考える未来のコミュニティ –SDGsの上手な使い方-
第1回ワークショップ
・日時:7月6日(月)19時-21時
・会場:3 x 3 labo (東京駅より徒歩5分)
・主催:「水xSDGs」セミナー実行委員会
(構成団体:ウォーターエイドジャパン、国際協力NGOセンター(JANIC)、
国連生物多様性の10年市民ネットワークなど)
・詳細:NPO法人ウォーターエイドジャパン info-japan@wateraid.org
◯ 環境基本法と参加、環境民主主義
・日時:7月8日(水)
・会場:参議院議員会館(会議室未定)
・講師:大久保規子(大阪大学大学院教授、オーフス・ネット顧問)
・主催:環境女子会
・詳細:http://kankyojoshi.jimdo.com/お問合わせ/
◯ 報告書『環境報告に見る企業の生物多様性取り組み』
WWFジャパンの発表したレポートです。
http://www.wwf.or.jp/activities/2015/05/1263922.html
・・・最後に
6月は「環境月間」として知られていますが、他に「まちづくり月間」
「食育月間」「男女雇用機会均等月間」「農薬危害防止運動月間」
「土砂災害防止月間」などにも定められていることをご存知ですか?
一層のこと「◯◯月間」を結びつけて「サステナビリティ月間」として
みるのもありかも・・・なんてことを、思わず想像してしまいました。
SDGs策定や気候変動のCOP21が開催される2015年。
サステナビリティの年としてどのようなシーンを残すのだろう。
一年の半分に差し掛かるにあたり、ふと考えるひとときです。
(編集部)
お読みいただきありがとうございました。
メールアドレスの変更や登録・削除については以下までにご連絡ください。
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発行:一般社団法人 環境パートナーシップ会議(EPC)
E-mail: rio20@epc.or.jp Tel:03-3407-8107
http://sustainability.sakura.ne.jp/sutainability
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