サステナブルな企業活動のためのCSR活動と社員教育
2015/02/19
2015年2月15日、今年9月に国連で発表される「持続可能な開発目標(SDGs)」をテーマに、企業とNGOが課題を共有する交流機会を目的とした勉強会(共催:(特活)地球映像ネットワーク、(一社)環境パートナーシップ会議)が地球環境パートナーシッププラザで開催されました。
企業とNGOの交流に努める「CSOネットワーク」理事・事務局長の黒田かをり氏が講師を務め、第10回世界自然・野生生物映像祭映画の受賞作品の一部を上映するなど映像素材を活用し、社内環境教育や企業研修等で啓発していくプログラムなどについて意見交換をしました。
上映した映画について(これらの一部を上映)
1)「カエルを救え」 アメリカ・53分
第10回世界自然・野生生物映像祭 環境保護賞受賞
現在、カエルの姿が世界各地で消えており、両生類の3分の1が絶滅に瀕しています。私たちの生活がその原因に大きく関わっており、問題解決のために緊急に対処していかなければならないことを指摘した作品でした。
2)「わが愛しのハイヒール」 台湾・55分
第10回世界自然・野生生物映像祭 環境メッセージ賞受賞
ニューヨークなどで愛用されているハイヒールが出来上がるまでの行程、工場を映し出し、過酷な労働者の現状を指摘し改善を訴える作品でした。企業のCSR・研究担当者が参加し、意見交換をしました。映画を視聴した感想として、地球環境が悪化している現状、先進国で販売されている製品を作る途上国の工場の労働環境に「ショックを受けた」と漏らしていました。また、このように社内で映像を実際に流して、その後に意見交流会やワークショップを開いたりすることを取り入れていきたいと強く声をあげていました。
行政機関、企業、NGOが共通理解していくのは容易ではなく、アクションに到達するまでは非常に難しいです。なので、垣根を超えるために映像の力を使って共通理解の場を提供していくことは非常に重要です。今後、このような企業やNGOが交わる勉強会を重ねて開催していき、企業のCSR部門の方々だけではなく、人事や総務の方々にも参加して頂くことでより強い影響を与え、情報を発信していくことが環境改善のために必要となっていくでしょう。(M.Asahi)