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サステナビリティ円卓会議~SDGsを地域でどう生かす?~
2015/03/20

2015年2月26日、SDGsが発表された後の国内対応が見込まれることをふまえ、持続可能な地域づくりに市民社会がどのようなアクションを取っていけばよいか、関係する主体を集めて方向性、手法について議論するための会議(主催:一般社団法人環境パートナーシップ会議)が地球環境パートナーシッププラザで開催されました。

サステナビリティ円卓会議1)SDGs策定プロセス関連報告(EPC+環境省)
環境省国際連携課の水嶋氏がSDGsとは何か、どのように環境省の関連の取り組みと結びついているか、17の目標の概要や、その中で環境問題と関わる項目や国際的議論の動向などについて説明しました。

2)地域学習会についての報告と進歩(EPO北海道+四国生物多様性ネットワーク)
EPO北海道の有坂氏が主な事業活動を説明し、具体例として格差是正、女性と子ども、生態系の保全をSDGsに関する北海道の課題として挙げました。去年の7月に札幌市でPOST2015開発アジェンダ勉強会を開催した時に、参加者の意見としてSDGsの課題は大きすぎて何を行動に起こしていけばいいかわからないという意見が印象的だったとの感想もありました。

四国生物多様性ネットワークの谷川氏が松山と高知での地域学習会について報告し、地域における環境課題・地域課題について説明しました。内閣府が2014年に発表した「環境問題に関する世論調査」によると、「生物多様性」という言葉を「聞いたこともない」とした回答が52.4%に上り、2年前の調査より11%増えるという残念な結果があり、このような結果ではSDGsはもっと低い数値かもしれませんと話しました。谷川氏はこれから持続可能な地域づくりに取り組むには「誰がするのか」を明確にしなければならないことを強く訴えました。

3)ディスカッション
熱のある討論が行われ以下の課題が浮き上がりました。
・知ってもらう活動がやはり難しく、一般の人に伝えるのが難しい。
・政策や目標を作って終わりするだけでは全く意味がない、内閣府や議員にしっかり呼びかけたい。
・SDGという3文字の横文字は一般人に伝わりにくいので、しっかりと浸透させるために広報にもっと取り組むべき。
・ターゲットが絞り切れていないので、しっかりと戦略を立ててターゲットを絞るべき。
・地域ごとのベストプラクティスを集めて発信することで、地域の人々が活動しやすいようにする。

今起こっている環境問題や貧困問題は、競争に弱い生物や農山村に住む人々に一番しわよせがいく問題であり、全省庁+国際団体+地域団体をフルに動かしていかなければならない問題です。省庁を巻き込み義務教育の中でもサステナビリティについて教えるようにするには、ほぼ不可能か5年かかるという意見もありましたが、SDGsのような大きな目標を掲げ、大勢の大人たちが協力関係を築き、全力で動けばきっと社会は好転していき、将来の子ども、環境、地球のために良い変化を生み出せると思いました。(M.Asahi)