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SDGsメールマガジン ~ずっと続く未来へ~ Vol.13 2015.2.24
2015/02/27

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 SDGsメールマガジン ~ずっと続く未来へ~ Vol.13 2015.2.24

 サステナビリティCSOフォーラム/環境パートナーシップ会議(EPC)
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もくじ
【1】Road to Sendai
【2】SDGs/Post2015年開発目標最新動向
  ニューヨーク国連交渉報告(2月17-20日:宣言文)の報告
【3】連載:持続可能な社会の実現に向けて
  (4)企業セクターの動き
【4】サステナビリティ紀行:
  「生態系をいかした防災・減災(Eco-DRR)」
IUCN(国際自然保護連合)シニアプロジェクトオフィサー古田尚也さん
【5】サステナビリティ最新ニュース・キーワード解説
  レジリアンス
【6】お知らせ・イベント紹介
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【1】Road to Sendai
2015年3月、世界各国の代表が2015年以降の国際的な防災戦略を議論する
「第3回国連世界防災会議」が仙台で開催されます。これに向けて、市民社
会の声を届けようと、「Road to Sendai」というキャンペーンが展開されて
います。このキャンペーンは「みんなの声を世界会議に届けよう」という考
えのもと、ADRRN(アジア防災・災害救援ネットワーク)がUNISDR(国連国
際防災戦略事務局)アジア太平洋地域事務所と共同で立ち上げました。
このキャンペーンには国際的な防災枠組みの中に取り入れてほしい観点や、
世界のリーダーに知っておいて欲しいこと、自身の「防災宣言」をツイッタ
ーやフェイスブック、ウェブからの投稿を行うことによって参加することが
できます。JCC2015(2015防災世界会議日本CSOネットワーク)の協力によ
り、日本語の宣言であっても英訳されて届けられるそうですので、是非参加
してみてください。
関連リンク:http://jcc2015.net/roadtosendai/

【2】SDGs/Post2015年開発目標最新動向
ニューヨーク国連本部にて「宣言文」についての政府間交渉が2月17日~
20日に開催されました。これに先立ち、共同議長が、1月の議論を基に作
成した概要文書を提示。

これに対するコメントや加盟国の提言などを受け、交渉2日目の夜には、共
同議長が作成した宣言文の草案となる審議文書(Discussion Paper)が公表
されました。

交渉では途上国側の「共通だが差異ある責任(CBDR: Common But
Differentiated Responsibility)」という主張に対し、先進国側が「共有責
任(Shared Responsibility)」を提唱するなど、なじみの対立軸の他、「誰
も取り残さない(Leaving no-one behind)」だけではなく、一部に富が極度
に集中している状況を是正すべきという声、消費と生産のパターンを持続可
能に変えることの必要性がより強調されるべきなどという声がありました。
今回の交渉を受け、共同議長によって5月20日頃に「宣言文」の草案(ゼ
ロ・ドラフト)が発表される見込みです。

(今回の政府間交渉の概要については、IISDのサイトからご覧いただけます )

<今後の交渉日程>
3月23-27日(5日間):持続可能な開発目標とターゲット
4月20-24日(5日間):実施手段、持続可能な開発のためのグローバル・
パートナーシップ
5月18-22日(5日間):フォローアップとレビュー
6月22-25日(4日間):成果文書に関する加盟国間交渉
7月20-24日、27-31日(10日間):成果文書に関する加盟国間交渉

(関連情報)
OWG成果文書日本語仮訳
持続可能な開発目標に関するオープン・ワーキング・グループの提案

事務総長統合報告書(The Road to Dignity by 2030)日本語訳
「2030年、尊厳への道:貧困を終わらせ、全ての人々の生活を変革し、地
球を守る」

国連のSDGs/Post2015関連サイト:
http://sustainabledevelopment.un.org/post2015

SDGs関連参考資料:POST2015/UNU-IASポリシーブリーフ日本語版

【3】連載:持続可能な社会の実現に向けて
リオ+20を受けて、SDGs(持続可能な開発目標)の設定が決まり、持続可
能社会実現にむけたパートナーシップの推進が求められています。
未来へのヒントを探るべく、1992年のリオサミット後のステークホルダー
の歩みについて振り返ります。
連載第3回 企業セクターの動き
(星野智子:環境パートナーシップ会議(EPC)副代表理事/リオ+20地球
サミットNGO連絡会幹事
http://sustainability.sakura.ne.jp/sutainability/sdgs/susjitsugen04

【4】サステナビリティ紀行
さまざまな立場から持続可能な社会の実現に向け活動する方々にサステナ
ビリティを考える上で大切な視点をお伺いするコーナーです。
「生態系をいかした防災・減災(Eco-DRR)」
IUCN(国際自然保護連合)シニアプロジェクトオフィサー古田尚也さん
http://sustainability.sakura.ne.jp/sutainability/sdgs/suskikofurutan

【5】サステナビリティ最新ニュース・キーワード解説
サステナビリティに関する最新のニュースやキーワードをご紹介します。

レジリアンス(Resilience)
最近はニュースでもよく目にする「レジリアンス(Resilience)」という言葉。
回復力や復元力、耐久性、抵抗力、強靭性、しなやかな強さなどといった味
合いで、政治、経済、心理学など、いろいろな分野で用いられています。
SDGsの合意文書のベースとなるOWG(オープンワーキンググループ)の成果
文書にも、目標1(貧困削減)に「貧困層や脆弱者のレジリアンスの確立」、
目標11(持続可能な都市)に「災害へのレジリアンス」、目標13(気候変動)
に「気候関連の災害や自然災害に対するレジリアンスや適応能力の強化」、
目標14(海洋自然の保全)に「海洋沿岸生態系システムのレジリアンスの
強化」など、さまざまな項目で使われている言葉ですが、解釈が異なる曖昧
な言葉であるとの指摘もなされています。私たちはどのようなレジリアンス
の強い社会を求めていくのか、しっかりと見据えることが必要です。

【6】お知らせ・イベント紹介
近日開催予定のイベント等の情報をお伝えします。

○「『持続可能な消費』と消費者・事業者・政府等の役割」
・日時:2015年2月25日(水)18:00-21:00
・場所:ベルサール九段4階(千代田区九段北)
・主催:グリーンエコノミーフォーラム
・講師:阿南久(前消費者庁長官)
古谷由紀子(日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会)ほか
・参加費:1,000円
・詳細:http://geforum.net/archives/668 

○サステナビリティ円卓会議~SDGsを地域でどう生かす?
・日時:2015年2月26日(木)10:00~12:00
・場所:GEOC セミナースペース(渋谷区神宮前)
・対象:NGO、企業、行政、研究者、ポスト2015開発アジェンダ/SDGs
  に関連する方やご担当者
・内容:
 SDGs策定プロセス関連報告(EPC+環境省)
 地域学習会についての報告と進捗
 スピーカー北海道:有坂美紀さん(EPO北海道)
      四国:谷川徹さん (四国生物多様性ネットワーク)
 ディスカッション(コーディネーター EPC星野智子)
・主催:環境パートナーシップ会議(EPC)
・助成:地球環境基金
・参加費:無料
・詳細:http://sustainability.sakura.ne.jp/sutainability/sdgs/event150226

○ESDステイクホルダーミーティング2015
・日時:2015年2月28日(土)13:00~17:30
・場所:JICA横浜(横浜市中区)
・主催:(特活)開発教育協会(DEAR)
・参加費:1,000円
・詳細:http://www.dear.or.jp/getinvolved/e2014nw.html

○市民による教育ネットワーク会議
・日時:2015年2月28日(土)19:30~21:30、3月1日(日)9:00~14:00
・場所:JICA横浜(横浜市中区)
・主催:(特活)開発教育協会(DEAR)
・参加費:1,500円(2日目昼食弁当代込み)
・詳細:http://www.dear.or.jp/getinvolved/e2014nw.html

○日本の国際理解教育の歴史を語る
・日時:2015年3月7日(土)14:00~17:00
・場所:上智大学四ツ谷キャンパス(千代田区紀尾井町)
・主催:上智大学教育イノベーション・プログラム開発教育アーカイブ研究会
・参加費:500円
・詳細:http://www.dear.or.jp/getinvolved/e150307.html

○四国から持続的開発目標(SDGs)を考える
・日時:2015年3月8日(日)、14:00~ 16:50
・場所:JRホテルクレメント高松(香川県高松市)
・主催:POST2015プロジェクト
 NPO法人えひめグローバルネットワーク
・参加費:無料
・詳細:http://www.post2015.jp/roundtable_in_shikoku_takamatsu/

○持続可能な資源利用シンポジウム~人々の福利向上と資源利用・環境影響
削減を目指して~
・日時:2015年3月11日(水)13:30~16:30
・場所:KOKUYO HALL多目的ホール (港区港南)
・主催:(公財)地球環境戦略研究機関(IGES)
・参加費:無料
・詳細:http://www.iges.or.jp/jp/green-economy/20150311.html

○第5回環境イノベータ国際シンポジウム
大変化の時代を先導するリーダーの育成
・日時:2015年3月11日13:30~16:30
・場所:慶應義塾大学日吉キャンパス(横浜市港北区)
・主催:慶應義塾大学環境イノベータコース
・参加費:無料
・詳細:http://ei.sfc.keio.ac.jp/symposium/index.html

○地球温暖化問題について考えよう!
最新の科学と温室効果ガス排出量監視の仕組み
・日時:2015年3月16日(月)13:00-17:00
・場所:ANAクラウンプラザホテル沖縄(那覇市)
・主催:気候変動に関する政府間パネル(IPCC)
(公財)地球環境戦略研究機関(IGES)
・参加費:無料
・詳細:http://www.iges.or.jp/jp/alliges/20150316.html

○二国間クレジット制度の促進に向けて
・日時:2015年3月19日(木) 14:00-17:05
・場所:イイノホール&カンファレンスセンター(千代田区内幸町)
・主催:環境省、(公財)地球環境戦略研究機関(IGES)
・参加費:無料
・詳細:http://www.iges.or.jp/jp/climate-energy/mm/20150319.html

○第1回CSR担当者のためのCSR基礎講座
・日時:2015年3月25日(水)10:00~17:00
・場所:(株)クレアン東京本社(港区白金台)
・主催:サステナビリティ日本フォーラム
・参加費:Sus-FJ会員無料、非会員15,000円
・詳細:http://www.sustainability-fj.org/seminar/20150325/

☆国連防災世界会議関連☆
詳細:http://www.bosai-sendai.jp

○JANNET研究会 ここまで来た、防災への障害のインクルージョン!
~国連防災世界会議直前、新しい世界防災の枠組みと開発的視点での課題~
・日時:2015年2月27日(金)18時~21時
・主催:公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会
・場所:戸山サンライズ(新宿区戸山)
・詳細:http://www.normanet.ne.jp/~jannet/kenkyukai/150227kenkyukai.html

○国際シンポジウム「防災・減災・復興への生態系の活用」プレイベント 
~生態系が有する防災・減災機能を活用した防災対策(Eco-DRR)について~
・日時:3月3日(火)18:00~19:30
・場所:GEOCセミナースペース(渋谷区神宮前)
・主催:地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
・申込:http://www.geoc.jp/news/25652.html

○国際シンポジウム「防災・減災・復興への生態系の活用」
・日時:2015年3月14日(土)13:00-16:00
・場所:TKPガーデンシティ仙台勾当台(仙台市青葉区)
・主催:環境省、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、IUCN
・申込:http://www.geoc.jp/news/25639.html

○市民防災世界会議
・日時:2015年3月14日(土)~17日(火)
・場所:仙台市市民活動サポートセンターほか
・主催:防災からまちづくりを考える実行委員会
・詳細:http://jcc2015.net/
・予約サイト http://civilsociety.jcc2015.net/entry/

○ 市民防災世界会議
 シンポジウム「2015年 開発・環境・防災が出会う年」
・日時:2015年3月14日(土)13:00~15:00
・場所:仙台市市民活動サポートセンター(仙台市青葉区)
・講師:岡田未来(JICA 企画部 国際援助協調企画室)
    星野智子(環境パートナーシップ会議)
    堀内葵(JANIC 調査提言グループ)
    GNDR(地球市民社会の防災ネットワーク)より海外ゲスト
・主催:防災からまちづくりを考える実行委員会
・詳細:http://civilsociety.jcc2015.net/

・・・最後に
この時期、今年度の事業報告書の作成に追われている方も多いのではないで
しょうか。これまでの活動や自身の現状について棚卸しし、今後の取り組み
の指標を決める。SDGs策定のプロセスをそんな観点から眺めてみると「掘
り出しもの」や「可能性」を見つけるチャンスとしていかす楽しみも見出せ
そうです。持続可能な社会をつくることにつながる力強いアプローチを見つ
けていくには、これまでのやり方のうち「手放す」必要があることにも、も
しかしたら気づけるかもしれません。(編集部)

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